木簡総合コミュニティサイト [木簡ひろば] 奈良文化財研究所

2010-天平びとの声をきくー地下の正倉院・平城宮木簡のすべてー

 奈良文化財研究所が平城宮跡の発掘調査を始めて、今年で50年になります。 この節目の年を記念して、木簡の特別展示を企画しました。

 今回の特別展では、50年におよぶ平城宮・京の発掘調査で出土した木簡の実物約300点を 一堂に集め特別公開します。これだけの数と内容の木簡が揃うのは空前の試みです。

 展示品は、「一号木簡」や「長屋親王木簡」といった著名な木簡をはじめ、全国から集まった 荷札木簡業務連絡に使われた文書木簡など、多彩な顔ぶれが並びます。

 木簡が発掘調査で出土してから整理・研究されるまでの流れもご紹介し、研究所での木簡研究の 状況を体感していただける展示となっております。

 木簡は、光や温湿度の影響を受けやすいため、ふだん実物を展示しておくことが難しい遺物です。どうぞこの機会に本物の木簡をたっぷりとご鑑賞いただき、天平びとの声に耳を傾けてみてください。

~多数のご来場、まことにありがとうございました!~

 ごあいさつ
 奈良文化財研究所による平城宮の継続的な発掘調査は、50周年を迎えました。この50年間の調査によって、多くの事実が明らかになってきました。遺跡を通じての研究は、それまで書物の上だけの平板な存在であった古代国家を、空間的な広がりをもった存在へと立ち上げることに成功し、歴史は二次元から三次元へと大きく花開きました。
 そして、出土する遺物は、そうした三次元の空間の中に生きた人々の息吹さえも伝えてくれます。なかでも、文字が記された木片=木簡は、言葉を持つ遺物として大きな威力を持っています。無言の遺跡が、遺物が、言葉を持って語りだしたのです。
 今回は、発掘調査50周年を記念して、そんな木簡の語る言葉を、皆様に広く味わっていただこうと、特別展を企画いたしました。なかなか聞こえにくい天平びとの声を、うまく聞き出していただくための「種明かし」もご用意しています。
 木簡は弱い遺物です。保存に万全を期すため、会期中2回展示替えを行い、3期の展示期間を設けることにしました。会期ごとの展示木簡はそれぞれ約100点、3回足をお運びいただけば300点という膨大な木簡と、そこ記された天平びとのことばたちに出会うことができます。
 ぜひ木簡から、皆様お一人お一人の目や耳や、五感で天平びとの声を感じ取っていただければと思います。そして、資料館から外に出られたときに、復原された大極殿や朱雀門の軒端を逍遙する天平びとの衣擦れを、そよぐ風に感じていただきたいと、願ってやみません。
 終わりに、今回の展示にあたり、御後援をいただいた各位に対し、あつく御礼申し上げます。
 
2010年9月
独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所長  田辺 征夫
 
 
《後援》読売新聞大阪本社・社団法人平城遷都1300年事業協会・近畿日本鉄道・奈良交通株式会社・株式会社南都銀行・木簡学会

☆ちらし こちら (1.8M/pdf)

☆展示リスト こちら (0.16M/pdf)

☆展示室タイトルと解説シート
   

第1期

第2期

第3期

第1室
天平びとの五十年
第1~3期(0.5M/pdf)
 
第1~3期(0.5M/pdf)
 
第1~3期(0.5M/pdf)
第2室
天平びとの声を掘る
(3.0M/pdf)
(3.0M/pdf)
(3.0M/pdf)
第3室
天平びとの声を読む
(2.0M/pdf)
(2.0M/pdf)
(3.0M/pdf)
第4室
天平びとの声を探る
(4.0M/pdf)
(3.5M/pdf)
(3.0M/pdf)
解説シート付録
木簡出土地点
(3.0M/pdf)
(3.0M/pdf)
(3.0M/pdf)
 

◎会期:2010年9月25日(土)~11月7日(日) (終了しました)
会期中、木簡の展示は3期に分けておこないます
Ⅰ期:9月25日(土)~10月11日(月)
Ⅱ期:10月13日(水)~10月25日(月)
Ⅲ期:10月27日(水)~11月 7日(日)
◎ギャラリートーク
第1回:10月 3日(日)
第2回:10月17日(日)
第3回:10月31日(日)
各回14:00~ 事前申し込み不要
 
◎講演会:10月9日(土)13:30~16:15    於 平城宮跡資料館 講堂

~多数のご来場、まことにありがとうございました!~
 

天平びとのご紹介平城京出土の墨画